最近、小説はほとんど読んでいなかったのですが、ちゅうつね課題図書になっていたのをきっかけに読みました。

2014-10-25-18-32-53

それぞれのキャラクターがまるで実在する人物かのようにリアルで、真美子と美里と栞子のそれぞれの心情に共感できる部分があって、自分も切なくなったり気合いが入ったり、とにかく面白かったです。

共感できない部分すら気持ちがわかりすぎて胸が痛い…、という経験は初めてかも。

それぞれ全然違った個性を持ったキャラクターなんだけど、女性だったら、誰かしらに、どこかしらで、何かしらを揺さぶられる、そういう小説だと思います。

けむたい後輩
柚木 麻子
幻冬舎
2012-02-24


それぞれのキャラクターから、色々なことを学びました。



素直な気持ちで受け止める


真実子の
何事も素直な気持ちで受け止めて吸収していく姿に、はっとさせられました。

素直さは人間が大きく成長するにあたって欠かせない要素だと思うけど、真実子のようにどんなときでも人の言葉をフラットな気持ちで真っ直ぐに受け止めて自分の中に落とし込んでいくのは、なかなかできることじゃないと思います。

憧れの栞子の言葉ならまだしも、「こいつ何浅いこと言ってんだ!(笑)」と思うような黒木(という男性が物語に登場するんだけど)の言葉すら、真実子は素直に受け止めていて、そこから自分の頭でしっかり考えて行動を起こしていくからすごい。

どんな人の言葉も自分に向けられた言葉はフラットな気持ちで受け止めたいと日々意識はしているものの、わたしはそれをできているかなと思わず自分のことを振り返ってしましました。



自らの努力で夢をつかむ


わたしが1番好きなキャラクターである美里からは、自らの努力で夢をつかもうとする強さに刺激を受けました。

「技術や能力で世間に認められたい。あやふやな何かではなく、しっかりと形あるものをつかみたいのだ。改めて自分という人間の方向性がクリアになり、ますますやる気が高まっている。」「自らの手でつかみ取らなかったものなんて、いずれ意味も価値も失うにきまっているのに。」という美里の言葉が印象的で。

AKB総選挙を観たときに書いたブログにも同じことを書いたけど、結果を出し続けてる人は、必ず努力してるし、誰よりも誠実にその物事と向き合っていると思います。

自分が今手にしているものに甘んじて、今の自分が立っているステージにただ何もせずに乗っかってるだけの人なんて絶対いないはず。

美里かっこいい!尊敬します!



自分の人生を生きる


そして、栞子。わたしも自分の外見に対してはかなりのコンプレックスがあるので、わかるな~と思う部分もあったのですが、栞子のような思考で生きていたら一生幸せになれない。

常に何かに言い訳をするということは、自分の人生を生きていないということだと思います。

最後、栞子が真実子から「自信ないってだけで、胸を張らないでください。そんなの皆、おんなじじゃないですか。生きるのが怖いのは世の中で自分だけなんて思うのは、傲慢ですよ」と言われるシーンで思ったのは、自分はこうだから…と自分の弱さを楯にするのはただの言い訳で、相手の努力を否定するずるい行為だなということ。



この本を読むと、自分の人生をよりよくできるのは自分だけで、何かのせいにしたり言い訳していても何も変わらない、自分が輝くためには自分が努力するしかないんだということが痛いほどわかります。

すごく面白かったのでおすすめです!

けむたい後輩
柚木 麻子
幻冬舎
2012-02-24